お金、時間、環境の3セットの必要性

中学3年生のショックな出来事。

 

今から18年前の夏の出来事ですが、当時私の実家の周りは未開拓の森林畑が一面に広がっていました。実家がある地方も一つの島になっています。家のすぐ近くに公園や海、公共施設がある影響からか、ダンボール箱に子猫や仔犬が捨てられ季節問わず犬や猫を目撃することが多かったのです。山や海が近いためかウサギや亀やカニが庭先にいた日もありました。ウサギは真っ白で本物の野生なの!?って感じでびっくりしました。何か動物が家の敷地に来るたびに父が追い払っていたのです。学校にもしょっちゅう犬が捨てられており、校長先生が頭を抱えていました。

中3の夏休みは塾、部活、学校の課題が忙しく受験に関して悩んでいたのです。ストレスがたまると散歩に行く習慣でした。ある日、散歩の途中で「ミャオーン」と今まで聞いたことのない鳴き声が草むらからしました。

まるで赤ん坊のような高音の鳴き声でびっくりしました。草むらに恐る恐る近づくと何と母猫が子猫をたくさん出産していました。しかもとても母猫が苦しそう…。子猫の大きさはなんと15年間見た中で最も小さかったです。ネズミぐらいの大きさで手のひらにポンと乗りそうでした。子猫は母猫に群がっていましたが、色や模様は皆バラバラです。もちろん「可愛い〜」と叫んでしまいました。

この時申し訳ないのですが、猫に関する知識はなく家にあった煮干しと牛乳を草むらまで2時間おきに持っていきました。テレビや漫画の影響から犬や猫には牛乳や煮干しやかつお節やチーズを与えたら良いと安易な考えしか出来ていませんでした。

※市販の牛乳は、乳糖を多く含みます。ラクターゼと呼ばれる乳糖を分解する酵素の少ない子猫は、消化不良や下痢の原因になるようです。またタンパク質など栄養バランスも母猫の母乳に比べると低く大量に牛乳を与えると、消化の負担になります。

※煮干しは、「猫=魚好き」というイメージから勝手に与えていました。カルシウムや鉄、マグネシウム、タウリンなど栄養素が豊富に含まれています。どの成分も猫の成長や健康維持には必要ですが適正基準を上回ると逆効果になります。与えすぎるとミネラルを過剰に摂取する形となり、尿路結石など腎臓病の原因になります。猫は尿路結石にかかりやすく、結石は腎臓や尿道や膀胱にできます。腎機能をジワジワと低下させやがて腎不全となり尿毒症になる猫も多くいます。中でも家庭用煮干しは、塩分も多く含んでいます。猫も平均10年から15年生きると言われていますが食事が健康状態に影響を与えやすいでしょう。ペットショップや獣医師推奨の猫専用の煮干しを選び与える回数や量を決めておくことが良いです。かつお節煮干し同様にミネラルを豊富に含むため、注意が必要です。

 

恥ずかしいですが、市販のキャットフードや子猫用ミルクを準備する方法が浮かばなかったのです。1週間を過ぎるとやがて、子猫も活発に動き始めましたが母猫の様子が何だかおかしい…。

ペットの飼育経験のある友人を呼ぶことに。

この夏は特に暑く、室内でも常にクーラーを全開にかけていました。段々と地球温暖化の影響から年々、全国的に真夏の高温期に発生する熱中症が騒がれていますね。

母猫は炎天下の真下にいたのか、産後の疲れかぐったりしているように見えました。目がうつろでそっと触っても反応もありません。まだ子猫が手乗りサイズです。恐らく生後3週間ぐらいではないかと思い、夏休み明けも重なり友人Kちゃんを呼びました。Kちゃんは既に先住猫がおり、他にうさぎや文鳥やハムスター、金魚も飼っていました。お世話好きで気配り上手でマメに面倒を見るタイプなので、「Kちゃんならどうすべきか判断できるかも」と思いました。

夏休み明けで友人とワイワイしているKちゃんを引っ張るのは少し申し訳ない…。しかし自分の力ではどうにもならないし、親に相談するともうその草むらに行くなと言われた上に、家庭用の牛乳や煮干しやかつお節やチーズなどを持ち出したことがバレるという単純な理由です。飼育経験がないと猫に関する知識がなくあるものを与えたり、中途半端に手助けし誰かに迷惑をかけてしまうことが分かりませんでした。今も昔も浅はかさは変わらないと反省です。

Kちゃんと自転車で「課題が終わらないまま夏休みが終わった」「次のテストどうしよう」などたわいもない会話をしながら目的地の草むらへ。するとKちゃんびっくりしていました。

「母猫もう寿命は尽きちゃうかも…。きっと夏場に沢山産んで疲れたんだね。野良猫は栄養失調のまま命がけで出産するからね」

2人ともシーンと黙りましたが、次にKちゃんは「私、この中から1匹拾っていくよ」と言ったのです。子猫を数えると7匹いましたが、驚いたのが別の森林から違う子猫が飛び出してくるなど10匹以上あたりにいた気がします。もしやあの森林でひっそり出産した猫が多かったのかもしれません。Kちゃんは1番元気な三毛猫を拾っていきました

(※28歳の時にSNSからKちゃんからダイレクトメールが届きびっくり!!当時のミケちゃんはまだ元気に生きているという報告でした。)

あのミケちゃんはKちゃんと強いご縁があったのかもしれませんね。

残された子猫の悲しい末路。

Kちゃんは、勝手に親の承諾なくして子猫を拾ったことを叱られたと話していました。しかし2.3日経過すると1番怒っていたお父さんも猫とたわむれていたらしいです。

私は学校の帰りに草むらに行くと、何と子猫が全員いない…。どこを呼んでも探しても1匹も見つからないのです。しかもショックだったのが母猫は亡くなっていました。そっと触れた時に硬くなっていてすぐに分かりました。「あの子達はどこに行ったのだろうか?」まだ母乳が必要な時期にどこに向かったのだろうかと心配になりました。

野良猫は母猫から食べ物の捕獲の方法、危険な場所、安全な場所など猫の世界のルールを学ぶと言われています。生後3ヶ月から半年後に子猫も母猫から自立するようです。「空腹でゴミなど漁っていないだろうか?」「カラスに襲われていないかな」「雨が降ったらどうするのだろうか」と授業中も子猫のことで頭がいっぱい。

母猫と子猫を一緒に保護してくれる猫ボランティアや愛護団体に連絡か相談するなど、今なら出来ることは当時より浮かびますが「自分1人の力では何も救えない」と痛感しました。

Kちゃんに相談すると「保健所に相談する手段もあるが両親を介入する必要があるし…今は受験だからね」と言われました。確かに中学生では金銭面でも親のお陰で生活が成り立っているため、どうにも出来ないことの方が多いです。

何より自立していない間は親の許可なしで勝手な行動を取ることは許されません。加えて動物NGな両親に相談しても、何の意味もないと分かっていました。

ただ、「本当にあと1匹でいいから引き取りたかった」という思いがとうとう抑えきれなくなりました。

猫のことで大喧嘩する。

ある日、学校から帰宅すると母親が鬼のような剣幕で怒っていました。

どうやら家庭用の牛乳や煮干しを持ち出したのが近所の噂でバレたらしいのです。噂というか「ゆめちゃん子猫一生懸命にお世話していたねー」と隣の家のお母さんが話したらしいのです。

9月になるとクラスも塾もどこも受験のことで、ピリピリモードです。この時期、自分の行きたい高校と親の希望する高校が異なり口論に発展しました。

「私は高校もペットも飼うことも許されないの、Kちゃんが羨ましいよ…」「ウチは昔から厳しすぎる、もう少し寛大にして欲しい」と不満を言いました。

母親から挙げ句の果てに言われたのが

「実家に暮らす間は動物は一生飼えないと思って。その夢は叶えてあげられないから。」

「動物も病気や入院したりするのよ。誰が面倒見るの、お金は?今、お父さんが負担してるじゃない。これ以上は無理よ」

ショック…。思春期だから余計にハートがカチンて割れました。

しかしよく分かりました。

ペットを迎えるには、お金・動物に関する知識・責任感・環境の準備など家族全員が同意していなければいけません。私の実家は自分1人が空回りし金銭面のことは考えていなかったのです。

しかしこの一言で高校時代に私は変わる決意をしたのです!!

 

 

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